北海道から沖縄へ10日目 那覇・南城市 730バス乗り継ぎの旅


今から約40年前の昭和53年7月30日。この日をもってそれまで右側通行だった沖縄の道路が日本本土と同じく左側通行になりました。
それまで使用されていた路線バスも右側通行仕様だったので、国の援助で各バス会社に左側通行仕様のバスが導入されました。

その時一斉に導入されたバスは「730バス」と呼ばれています。
現在、現役の730バスは沖縄バス・東陽バスに各1台の2台だけとなり、原則として日曜日の午前中に運用に入るようになっています。

前もって運行時間を各バス会社に問い合わせた結果、2台共乗れそうだったので、朝9時前に那覇のバスターミナルまで来ました。

沖縄バス39系統新原ビーチ行は8時55分に4人の乗客を乗せ那覇バスターミナルを出発しました。
バスマニア的な感じの人は見当たらず、普通に乗客を乗せたり降ろしたりしながら進んでいきます。

一番後ろの座席に座りましたが、今どきのエアサスではないので結構揺れるね。
後部スペースに無造作に置かれた行き先プレートがいい味出しています。

上り坂では少し苦しそうです。

車内の広告スペースは、沖縄バスの歴史のミニ写真展状態。

1時間ほどで終点の新原ビーチに到着。
折り返しまで時間があったので、運転手さんと少しお話。
4,5年前に塗り替えたので年式の割に塗装はキレイ、3速から4速はダブルクラッチを使う、ブレーキが硬くて慣れるまで結構大変、等々……

運転手さんに礼を言ってビーチの脇を歩いていきます。

30分くらい歩くと、奥武島が見えてきました。

奥武島といえば天ぷら。島に何軒か天ぷら屋さんがありますが、今回は「大城てんぷら店」へ。ちょうど開店時間に行ったのですが、すでに行列が。

注文は紙に書いて出す方式。全て1個60円です。
2月からは80円に値上げするとの掲示がありました。

結局天ぷらを5個と、この日はちょうど旧暦の12月8日「ムーチー(鬼餅)の日」だったので、ムーチーも追加で注文してすぐそばのビーチで食べます。
これだけ頼んでもワンコインでおつりが来ました。
やっぱり揚げたての天ぷらは美味しいね。ここで南城市のデマンドバスを予約。

大城てんぷら店から馬天港までは南城市のデマンドバス「おでかけなんじい」で移動。あらかじめ連絡しておくとその場所まで来てくれて、南城市内ならどこからどこまで乗っても300円という使い勝手のいいバスです。
http://odekake-nanji.jp/

バスまでちょっと時間があったので、馬天港近くのビーチで海水浴をする闘牛を見つつ一休み。

東陽バス馬天営業所からはもう1台の730バス、191系統城間・屋富祖行に乗車。

営業所発車時点の乗客は、730バスに乗りに来たっぽい人と2人でした。

このリアの窓の形状がレトロでいいですね。

昔ながらのインクで印刷される整理券。
沖縄バスの運転手さんが、これのインク交換は泊まりの時でないと匂いがきつくて補充出来ないと言ってました。

どちらの730バスも型は古いですが、運賃表示器は液晶画面、運賃箱はICカードのOKICA対応です。

こちらも1時間くらいかかって、浦添市の城間3丁目で下車。
バス目的で来ている人が少ないのは、オフシーズンということもあるかもしれませんが、積極的にアナウンスしている様子がないからなのかな。
どちらの730バスもホームページに運行予定が載っていなかったので、直接バス会社に電話して聞きました。

バス停近くのお宝ショップで遊んで、この日も友人宅に宿泊。