廃止から1ヶ月少し経った江差線。
どのように変わったのか見に行ってきました。
木古内に着いたのはちょうどお昼時。
駅前からすぐ近くの木古内警察署の前に移転した駅前飯店急行に入ってみます。
カウンターの上にあるメニューを見ると、以前は何種類かあったメニューが焼きそばだけになっていました。
(以前から実質メニューは焼きそばだけでしたが)
お店は新しくなっても年季の入ったお皿と焼きそばの味は変わらず。
とりあえず半分位をそのまま食べた後、残りの半分はソースを投入していただくと、後半は味がより濃厚になって一皿で2度美味しい。
どうかいつまでも続けて欲しいなぁ……
廃止翌日にはもう分断されていた津軽海峡線との分岐点。
上を北海道新幹線の高架が横切る。
過去と未来の交わる場所。
踏切のそばをスーパー白鳥が通り過ぎていく。
こちらもあと2年足らずの運命。
渡島鶴岡駅跡。
大漁旗でのお見送りからもう1ヶ月。
今はひと気もなく。
駅そばの鶴岡公園には江差線廃線の日に植樹された枝垂桜。
個人的には駅に車両を置いてメモリアルパーク的なものにするか、木古内から士幌線とか美幸線の跡にあるようなトロッコを走らせると楽しいんじゃないかと思うけど……
吉堀駅跡。
草が生い茂って来て早くも「廃の美」を感じる。
神明駅跡でちょうど代行バスとすれ違う。
江差から来たバスには一人乗ってたけどここで降りたので無人状態で木古内へ。
せっかく峠に新しいトンネルを作っても、出来た頃には系統が分割されたり峠越えの本数が減らされている予感も。
天の川モニュメント。
廃止に伴って立入禁止状態が解除されていたのでホームに上がってみる。
これからどうなるんだろう。
中須田駅跡。
早くも自然に帰りつつある線路。
上ノ国に近づくほど草深くなってきてる。
上ノ国の町外れにある花沢温泉簡易浴場で一服。
露天風呂もあってお値段200円は嬉しい。
江差駅跡。
厳重な目張りがされていて駅舎の中は全く見えず。
駅前の観光案内所も閉店していて、もともと寂しかった駅前がますますひっそりしている。
人が住まなくなった家は傷みが早いとよく言われるけど、駅も使われなくなると寂れかたが加速する気がする。
この駅舎は例えば江差線記念館的なものにはならないのかなぁ。
松前駅跡の扱われかたを見ると少し心配。
旧爾志郡役所に江差線の展示があると聞いていたけど、今回はパスして大正時代からの酒屋を改装したカフェ「茶房せき川」で一休み。
落ち着いた雰囲気の中、ジャズを聴きつつアイスコーヒー。
江差線跡をじっくりまわってたら江差の街を見る時間なかったなぁ……
基本的に全て線路は残ってたけど、いずれは外されるのでしょう。
そうなると自然に帰るには何年もかからない気がします。