現在の江差線跡

2014年5月に廃止された江差線の木古内~江差間。その代替条件として示された並行道路の整備の一環である「新吉堀トンネル」が11月30日から供用されるので、現状がどうなってるか約1年ぶりに見に行ってきました。
前回ブログ 今の江差線跡を見に行ってきた
今回は前回と逆に江差から木古内へと辿っていきます。
江差町内にある旧檜山爾志郡役所にも江差線関係の資料があるそうですが、月曜日はあいにくの休館日……ちなみに手前の松の木は幕末の戊辰戦争時、江差沖で座礁沈没した旧幕府軍の軍艦「開陽丸」を見た土方歳三がこの松を叩き嘆いたと言われている「嘆きの松」です。
江差港には来年5月に新造船に置き換えられる予定の奥尻航路「アヴローラおくしり」が停泊していました。
ウチを出るときは天気がよかったのですが、厚沢部あたりから吹雪いて江差では雪は降っていないものの風が冷たい。
せっかく来たしちょっと「かもめ島」の外周でも歩いてみようかな……
島のヘリを歩く遊歩道は波の浸食か何かで閉鎖されて海上の新しめの遊歩道を進みます。海の水の透明度は高いです。
この杭は江戸時代からある北前船を係留していたモノ。ここは西風が遮られて船をつなぐのにちょうどいい場所ですね。
ここ越えて向こうに行くの?気が進まんなぁ寒いし……
ということでかもめ島の観光はさっと切り上げ、当初の目的の江差駅跡に向かいます。江差駅跡に着くとホームは何とか残っているものの、駅舎は跡形もなくなっています……
バス停からも江差駅の名前は消えました。
駅前の観光案内図はまだ残されていました。
一方で、こんな優しい世界も。
線路に沿って南下していきます。
旧上ノ国駅は商工会や観光案内所として駅舎が現役で使われています。建物も現役感たっぷりなので、すぐ何かが起こることはなさそう。
旧中須田駅。車掌車の待合室もそのままというか放置状態というか。ここは道道から外れた場所にあるので、すぐに何とかする必要がないのだと思う。
旧桂岡駅は更地になっていました。今後何かに使うのでしょうか。
旧宮越駅も待合所はなくなって、その場所に線路撤去工事の現場事務所が建っています。ここは駅前のスペースが広かったから、現場事務所にちょうどいい場所なんでしょうね。
天ノ川駅モニュメント跡。ここは廃止早々に全てが撤去されたので、1年前よりあまり変わってない感じがします。
有名撮影地だった天の川第1橋梁。
旧湯ノ岱駅はバスの待合所として現役。でも構内の線路が一部はがされてたり、神明寄りでは本格的に線路の撤去作業がされてたので、今後駅前広場が何か整備されたりはあるかも。
あまりにも寒いので、温泉へ避難。
350円の入浴料を払うと、中は貸し切り状態。3つの浴槽のうち中温の38℃に20分くらい浸かってじんわり汗をかいてきたら42℃に入ってさらに温まる。のんびり出来るいい温泉でした。
次の神明駅は、道道からの交差点で舗装工事をしていたので、今回は行ってません。
11月30日に開通する「新吉堀トンネル」により旧道になる「吉堀トンネル」。トンネルの中でカーブしている上に大型車同士がすれ違えない狭いトンネルでその前後もS字カーブが続いて、特に冬季は代替バスにとってネックになるということで、江差線廃止の代替条件として新しく道路が整備されることになりました。今回開通する区間に人家はありませんが、トンネルの脇から林道も分かれているので旧道もしばらくはこのまま使われると思います。
トンネル区間の開通は11月30日の15時です。
峠を越えると線路がはがされている場所が多くなってきました。道路を拡張する場所では、整地されて資材置き場になってたり将来は道路の一部になりそうな場所もあって、何年かすると面影がなくなる場所も出てきそうです。
吉堀駅も駅前広場が工事の現場事務所になっていたので近寄れず。車掌車の黄色い待合所は見えました。
渡島鶴岡駅近くの、境内を江差線が通ることで有名だった禅燈寺。ここは当時のまま。
いまにも列車が走ってきそうです。ここは道南トロッコ鉄道が使用しているので、今でも若干の現役感があります。
渡島鶴岡駅の待合室も道南トロッコ鉄道のチケット売り場として使われています。
津軽海峡線との分岐があった場所は、昔の線路上に新しい警報機と遮断機が設置されていました。