お昼を食べたら、せっかく木古内まで来たので江差線の跡を辿って江差まで行ってみようかと思います。
江差線の上を跨いでいくのは北海道新幹線。
未来と過去の交わる場所。
渡島鶴岡駅そばにある木古内町郷土資料館。
平成23年に閉校した旧鶴岡小学校の校舎がそのまま使われています。
中に入ると係の人が来て、
「何か特に見たいものはありますか?」
「江差線関係の資料があれば……」
「まだ未完成で新幹線開業に合わせて展示が完成するように準備中ですがそれでもよろしければ……」
ということで駅名標や、
江差線廃止時のさよなら列車に掲げられていたヘッドマーク(実物)から、
海峡線関係資料、
青函連絡船関係資料などを見せていただきました。
さよなら江差線のヘッドマークは江差町の人が来た時に「ヘッドマークは江差にもないのに……」と言われたらしいですが、木古内と江差では廃止前の江差線への温度差が結構あった気もするし……
最後に「何かご意見などはありますか?」と聞かれたので、「鉄道関係の品は盗難防止策をキッチリしたほうがいいです」と言うと、「それはよく言われます」「……(^^;」
廃校になって浅いので至るところに学校の面影が。
卒業生が懐かしく感じるようあえて残してる部分もあるとか。
渡島鶴岡駅前の公園には江差線追想の枝垂桜が植樹されています。
お寺の中を江差線が走ることで有名だった禅燈寺。線路はなくなっても踏切はそのままで、このまま待ってると列車が走って来るような気がしました。
吉堀駅。ここはちょっと荒れてるね。
未だに残る踏切の表示。
神明駅。道道から少し入った場所にあるからか秘境駅扱いされていたこともありましたが、実際は駅前に民家が何軒かあるのでそこまで秘境感はないです。
木のホームは若干ペコペコしてきてます。まだ廃止から1年半しか経ってないのでこの位の寂れ具合ですが、このままだんだんと朽ちていくのかな……
湯ノ岱駅。駅舎はバス待合所として現役です。駅名標のあったあたりにこの夏構内で足こぎトロッコのイベントをした名残があります。
有名撮影地だった天の川第1橋梁。
天の川第2橋梁そばの天の川駅モニュメントのあったところ。
今は面影もありません。
宮越駅。再来年位にここに道路を作るらしいという話をツイッターで見たのですが、そうなるとこの駅舎とホームの運命は。
桂岡駅。雑草があまりなく草刈りされているような気配。
駅がなくなってもそのまま朽ちていく姿を見たくないとかあるのかなぁと勝手に想像。
中須田駅。なぜかレールが一部剥がされてます。
元車掌車の待合室にテールレンズが残ってる。
上ノ国駅は駅舎が上ノ国町の観光案内所などで現役。
確か以前は江差線グッズや天の川駅グッズも売ってたけど今も売ってるのかな(今回未確認)。
日本海が見えたら終点も近い。
江差駅に到着。
ここも駅をつぶして公営住宅を建てるとか何とかの話を聞いた気がするけど、そういったところにも木古内との差を感じます。
今は踏切のあった場所以外のレールは全てそのままで、駅もそのまま残っていますが、宮越以外でも道路を拡張するために線路の場所をつぶして……といった話も聞くので今の状態もいつまで続くかはわかりません。
廃線跡散策はお早目に……