2年ぶりの北大東島へ2017その2 那覇~北大東 40時間の船旅

那覇に到着した翌朝。午前中は島で売ってないとかあっても高いモノの買い出しに行き、ついでに大東海運のオフィスに寄ってチケットを購入。いままで「とまりん」の2階にあったのにいつの間にか別棟の1階に移転してたんだね。
お昼はしばらくファストフードともお別れなので、沖縄にしかないハンバーガーチェーンの「A&W」へ。
国際通りを歩いているとマリオカートの集団に遭遇。米軍関係の人たちかな?
久米島・座間味など周辺離島への船便が発着する泊ふ頭の一番隅のほうに、南北大東島行の定期船「だいとう」が停泊するバースがあります。
この船は南北大東島にとってライフラインそのもので、あらゆる生活物資がクレーンで積み込まれる光景はリゾート感ゼロ。
このタラップを渡るとサトウキビの収穫が終わるまで戻れません……
久米島からのフェリーの入港を待って1月7日午後5時10分頃、「だいとう」は那覇泊港を出港しました。
そういえば同じ時期に十勝の「Café&宿 カンタベリー」のオーナーさんも沖縄に滞在されてたみたいですね……どこかでニアミスしてたかも(笑)
いつも泊大橋の下をくぐると少し寂しい気持ちになります。
那覇を出港してから14時間30分後の1月8日午前7時30分。
南大東島北港に到着。
「だいとう」名物ゴンドラ下船。もう10回以上は経験してるのに、やっぱり写真を撮ってしまう(笑)。
冷凍品や野菜のコンテナも降ろされます。南北大東島は島の周囲の水深が深く防波堤が作れないので港が外海に直接面しています。なので常に波が荒く船が岸壁に接岸できないため、人も荷物もクレーンに吊られて乗下船や荷役が行われるのです。
荷役中はずっとこのくらいの振幅で揺れて地味に体力が奪われます……
1月8日午前9時30分南大東島北港を出港。
北大東島がもう目の前に見えます。南大東で北港に入ったということは北大東でも北港に行くのか……北港に行くのに島の東をまわっていくのは珍しいなと思っていると……
島の南東側で停止しました。島までの距離は数百m、走ってる車が見える距離です。
その時船内放送から
「ただいま強風により北大東島に入港出来る港がありません。風が収まるか向きが変わるまでこのまま待機となります」
マジですか……
そうこうしているうちにお昼。乗客にポーク入りのおにぎりが配られたので、船内自販機のカップラーメンと一緒に食べます。
お昼過ぎ。どうやら錨が下ろされたようで長期戦の様相に。船員さんたちは釣りを始めました。ガーラ(アジ)がよく釣れてました。
1月8日午後3時少し前。乗船から22時間が経ったころ、あまり聞きたくないお知らせが。
「本船はこのまま当地点に錨泊し、明朝北大東島江崎港に入港することとなりました」
この船でもう1泊か……と呆然としているうちに夕暮れ時。
夕飯は乗組員食堂でカレーライスが出ました。
ただ、量が少なめだったのでカップラーメンを買おうと自販機に行くと1品を残してすべて売り切れ!あわてて一つキープしておきました。
乗船から38時間が過ぎた1月9日午前7時30分。「だいとう」で迎える3日目の朝となりました。
一応タブレットでネットは繋がったので、退屈でしたが何とか耐えられました……
午前8時過ぎに動き出し、30分ほどで北大東島江崎港に入港。
乗船から40時間後の1月9日午前9時。ようやくお迎えのゴンドラがやってきました。
長かった船旅もようやく終了。お疲れ。
でもやっぱり海は荒れ気味だったので、乗客と手荷物・野菜・冷凍のコンテナ以外の貨物や車、郵便や宅配便のコンテナなどはさらに翌日降ろしとなりました。