8月の終わりころから当宿では、大学生の旅人さんが増えてきました。
夜の飲み会中に、近頃若い旅人さんが少ないようだけど… と話を振ると、
「自分のまわりに旅をする人はいない」
「仲良しの何人かで結構高めの宿に泊まりに行ったりはする」
「生活に精いっぱいで旅に回すお金がない」 等々…
今の若い人はきっと旅に出やすい環境におかれていないのだなあと、話していて感じました。
青春18きっぷや東日本北海道パスは安く移動はできるけど、利用できるのは各駅停車のみ。
各停も本数は少なく接続も悪く、JRのない地域も多く、行ける場所が限定されている。
ので、足がないとなかなか都市部以外に足を伸ばしづらい。
ウチにお泊まりの若い旅人さんは、ひたすら移動するよりも、街ごとに連泊してじっくり街歩きをする人が多いです。
また、足がないと不便な場所にある宿では、夕方の送迎は駅でも朝の送迎は近くの観光地までしていただければ…
という旅人さんもいました。
おっちゃんの思い出話として、昔北海道を回るにはワイド周遊券という道内は特急自由席乗り放題の切符があったみたいな話をすると、あればぜひ使ってみたいという反応が返ってきます。
いま、熟年世代には大人の休日倶楽部やジパング倶楽部など割引制度も充実しているのに比べ、若い世代は学割があるとはいえ、選択肢が昔より少なくて冷遇されてるなあとおっちゃんは思うのでした。