2013青森への旅その1 博物館のハシゴ 

11月10日で実質営業が終了するJR津軽海峡線の竜飛海底駅。
廃止が決まった後、毎日混み合っていると聞いていました。
廃止前に一度行ってみたいけど、買えなかったらそれはそれでと思いつつ、1か月前のお昼頃、函館駅のみどりの窓口へ行くとあっさり整理券が買えました。
ということで、竜飛海底駅見学に青森市内観光をくっつけて1泊の小旅行に行ってきました。
行きは「はまなす」も考えたのですが、2時間で着いてしまうと寝る時間がない、函館駅に夜中3時過ぎに行く手段がない、ということでウチから歩いて10分の函館港から3時発のフェリーで行くことに。
ホントは、自転車を持ってきて弘前とか田舎舘の田んぼアートとか見るつもりだったのですが、天気予報があまり良くなかったのでバスで青森市内観光をすることにしたのです。
青森につくと結構な雨。歩いて街に行くのはさっさと諦め、循環バス「ねぶたん号」に乗り、古川で下車。
お目当ては古川市場の「のっけ丼」。

これは1000円で100円券が10枚付いたチケットを買い、店を回って自分好みの丼を作る釧路の勝手丼のようなものです。
ご飯大盛り、サーモン、エンガワ、マグロの中落ち、ハマチ、ホタテ、いくらで1000円。結構なボリュームで朝からご機嫌さんですw
青森駅から青森市営バスに乗って、幸畑というバス停で下車。
少し歩いたところに「八甲田山雪中行軍遭難資料館」があります。
ここは新田次郎の小説で読んで以来、来てみたかったところなのです。

入口にある後藤伍長の銅像前で1枚。
中の撮影について聞いてみると、いくらでも撮っていいよとのことでした。
今回まわった場所で撮影禁止の施設はなかった気がします。
昔ある施設で気にせず中を撮ってたら実は撮影禁止だったらしく、冷や汗かいたことがあるので(もう時効ということにしておきましょう…いつどこでの話かは言えないけどwもちろん美術館とかではないです)、それからは撮影okかどうか聞くことにしています。

この時は青森と弘前の連隊が同時に雪中行軍の訓練をしたのですが、人数(多いか少ないか)、出身地(雪国出身かそうでないか)、指揮系統がはっきりしてたか否か等でより対比が鮮明になってしまい、青森連隊の不手際がより強調されてしまった面もあるように感じました。

力尽きた遺体の広範囲な分布が明かりで示されています。凄惨の一言。
その後、入口で待機していたボランティアガイドの方と外へ。
陸軍の墓地や、遺体捜索に加わったアイヌの人が持ってきた犬が狛犬となって置かれているところなどを案内していただきました。

幸畑墓苑バス停から中筒井へ移動。ここでバスを乗り継いで昭和大仏を見に行こうと思ったのですが、惜しくも10分ほど前に出たばっかり。
次のバスは小2時間来ない、ということで昭和大仏はまたの機会にすることにして、歩いて東青森駅に出て青い森鉄道で青森駅に戻ります。

お昼は、青森在住の旅人さんに教えてもらった「味の札幌大西」で「味噌カレー牛乳ラーメン」。
牛乳の効果でまろやかになったカレーラーメンですね。

昼一は青森駅西口から歩いて10分くらいの「森林博物館」へ。

中の展示は木と人間の結びつきのようなテーマで、そこら中からほのかに木のいい香りがしてきます。
昔から残る建物には威厳が感じられて、中を見てるだけでもいい気持になれるのです。
規模は違いますが、北海道大学総合博物館にも通じるところがあるような気も。

建物の外には森林鉄道も保管されていました。屋根の下なので状態もいいです。
というか、人を乗せるのが主目的ではないはずなのに内装が豪華。

今日3件目は、「みちのく北方漁船博物館」。
道路からの入り口にYS11が置かれていて、この夏は特別に公開していたようなのですが、今は残念ながら非公開。遠くから眺めるだけなのです。
博物館で尋ねるといろいろな事情を語られていたので、公開していないというより出来ないに近いようです。

中は、ほぼこのあたりで昔から使用されてきた木造漁船のコレクションで、ムダマハギという構造の船は国の重要文化財らしくかなり貴重なもののようです。
こちらはあまり顧みられることのなさそうなものを収集しているということで、三岐鉄道の貨物鉄道博物館に通じるものがあるような気もしました。

雨風すさまじい青森ベイブリッジを渡り、傘を1本犠牲にしながら本日ラストの「八甲田丸」に到着。

正直摩周丸より現役時代の設備がそのまま残っていて、見所も多いような気がします。

摩周丸では非公開の車両甲板や寝台も見られます。
摩周丸も客室とか現役時代のままの場所が残ってそうなので、整備して公開しないかな。
宿で軽くご飯を食べて温泉に入った後、青森駅前に戻って本日最後のイベント?「ホタテの釣り堀」に来てみました。

500円を払うと3分間ホタテ釣り放題。釣った分だけ食べられる方式で、2枚の最低保証アリ。
多い人は10枚以上釣るとのこと。燃えるぜ。
コツは開いてる口の部分に針をひっかけると口を閉じるというのですが、そんな思い通りには動いてくれないw
ちょうど居合わせた人に撮っていただいたのですが、ずいぶん楽しそうじゃないか。1人なのにw

結局最低保証と同じ2枚しか釣れませんでした。
釣ったホタテは焼き、刺身、握り寿司から選ぶことが出来るのですが、刺身は朝食べたので夜は焼きにします。
ホタテをビールで流し込みながら、あれは針をひっかけて貝柱のあたりをコチョコチョすれば口閉じるんじゃないのかなぁとか考えつつ1人反省会。
青森の夜が更けていく。