いわき湯本温泉の宿を出て、国道6号線を北上していきます。
道の駅ならは。
道の駅施設は双葉警察署臨時庁舎となっていて、休業中。
運転手時代には、このあたりで夕食時間になったらここで温泉に入って、風呂上がりのステーキ定食を食べるのが楽しみでした。
すぐ近くのJヴィレッジは今夏に復活するということなので、こちらも早期の復活を望みます。
富岡駅に立ち寄り。
今ではいわきから電車も発着するようになりました。
3年前の富岡駅。富岡から浪江の間はまだ不通が続いていますが、確実に少しづつ復興が進んでいます。
ただ、駅前にあった商店街は全て更地になっていました……
富岡町の双葉警察署裏に小さな児童公園があります。
その片隅に設置されているのが「双葉31号車」と呼ばれていたパトカーです。
この車は震災時、住民の避難誘導をした後津波に飲み込まれ、乗務していた2名の警察官が殉職されました。
後に車は発見され、震災遺構としてこの公園に設置されることとなりました。
1名の警察官は発見されましたが、もう1名の警察官は現在も行方不明とのことです。
児童公園のモニタリングポスト。例えば、北海道だと大体0.025~0.040μSv/h位なので、それに比べると数値は高めですね。
ここから国道6号線を少し外れて走っていると、菜の花の群生が。畑なのか、自然に育ったものなのか。
なおもカーナビに従って走っていると、突然「この先帰還困難区域につき通行止め」の表示が。
富岡の隣駅の夜ノ森というところに桜のトンネルがあるということで行こうと思ったのですが、行き道はすべて閉鎖されて近づくことが出来ませんでした。
普通に暮らせる右側と、立ち入りが制限されている左側。何の違いがあるのだろうか。ここには未だに目に見えない壁が立ちはだかっています。
福島第一原発に近い大熊町双葉町は、脇道にも入れずただ国道6号線を走り抜けるだけ。
ケーズデンキ、しまむら、福島トヨペット、パチンコ屋……ロードサイドにはどこででも見られるようなお店が並んでいるのに、全てが廃墟という異様さ……
浪江町を過ぎ、南相馬市小高区の小高駅近くにある「東町エンガワ商店」へ寄り道。
南相馬のローカル牛乳「松永牛乳」が、工場に掲げられた看板の字句「飲んだら乗るな飲むなら牛乳」のステッカーを作ったという話を小耳にはさんで、それを買いに行ったのですが、残念ながら売り切れとのこと。代わりにまつながコーヒーと松永牛乳のアイスまんじゅうを買ってきました。
道の駅相馬には、津波で破壊された標識の展示が。
東日本大震災時津波に襲われた相馬市でも、特に被害の大きい原釜地区にある「相馬市伝承鎮魂祈念館」へ。
震災前後の原釜、尾浜、磯部地区の様子を写真で見ることが出来ます。原釜地区に津波が来る様子もDVDで見ることが出来ました。
今は穏やかな海。でも2011年にあった現実は忘れてはいけないものだとの思いが強くなります。
ここからは一気に仙台市内へ。
北大東島で同じ時期に仕事をしていた仲間と再会。
ずんだシェイクおいしい。
仙台からは太平洋フェリーでいよいよ北海道に戻ります。
オフシーズンで貸切料金がかからないので、S寝台に1700円プラスで1等ツインが取れるとなると、やっぱりこっちを選ぶよね(笑)。