1日の夜から2日にかけて降った雨で、畑が湿ってハーベスターが入れなくなったので収穫もお休みが続いています。
多分明日5日も休みだという話。
7日以降も雨予報が続いているので、今回の製糖は長期戦も覚悟しないといけなくなりそうです。
ということで、今回が初北大東の仕事の相方を誘って、観光をすることに。
まずは、北大東村の民俗資料館へ。
ここは、月~金曜の9時~10時の1時間しか開かないという何気に見学のハードルの高い施設で、しかも9時過ぎに来てみると施錠されていました。
誰もいないのは想定内だったので、村の教育委員会に資料館を見たいと電話すると、すぐに職員がきてカギを開けてもらい中に入りました。
200円を払い、中を見学します。
展示物の撮影は禁止なので中の写真はないのですが、北大東島の大きな俯瞰模型の出来がよくて、毎回じっくり眺めています。
民俗資料館を出て、隣にある宿泊施設「ハマユウ荘」の展望台へ。
今日はちょっと霞んでいましたが、村役場や駐在所、小中学校のある村の中心部方面を上から眺めることが出来ます。
北大東島は、長幕と言われる植物が群集している崖の部分を境に外側が高く内側が低いという灰皿のような形をしていて、この展望台は長幕の中ほどにあるので、ここから海は見えないのです。
南大東には日の丸山展望台という幕下も海も見える展望台があるのですが、北大東の長幕は「長幕崖壁および崖錐の特殊植物群落」として国の天然記念物にもなっているので、展望施設的なものを作るのが難しいのかもしれません。
長幕の中にも眺めがすごくいい場所はあるので勿体ない気もするのですが、観光への依存度が低い島なのでこのままでもいいのかも。
ハマユウ荘は、島で数少ないお土産を売っているところで何かないかと探していると、月桃の成分を混ぜた線香が売っていました。
今年からの新商品ということで早速購入。
これを買ったときカウンターに財布を忘れたのに気づかず、いろいろ探し回った末に見つかったのはまた別のお話。
昼からは、別の仲間と自転車で軽くまわってみることに。
まずは北大東空港の裏側にある、沖縄県最東端の碑へ。
ここには岩をくりぬいて作られた人工のプール「沖縄海」があります。
この島は全周断崖絶壁で、ビーチや砂浜が全くない一般的な沖縄のイメージと違うハードボイルドな島なので、安全に泳げる場所はここだけとなっています。
安全といっても干潮時以外は写真のように波がバッサバッサと入ってくるのでそこまで安全というわけでもない(笑)。
低潮線保全法とかこの看板で初めて知りました。
要はここの部分は直接経済水域にかかわる部分なので、地形を変えるようなことをすると経済水域も狭くなってしまうので勝手なことしないようにね。という法律らしい。
ここからは島の南側を進みます。
江崎港には「だいとう」停泊中。
吹き流しのように結構な西風が吹いて船も大揺れしています。
絶賛建設中の北大東漁港。
ここは全部岩だった所を、発破で岩を砕き掘り下げて巨大な漁港を作ろうとしているのです。
これまでクレーンでいちいち海から上げ下げしていた漁船も停泊できるようになり、利便性は高まるのですが、「だいとう」が接岸できるようにはきっとならないんだろうなとも思います。
南大東漁港は同じく掘り下げ式の漁港が完成しているのですが、やはり「だいとう」が接岸できるようには出来ておらず、クレーンでの荷役が引き続き行われています。
多分、漁船と貨客船では農水省と国交省で管轄が違うからだと思うのですが、いろいろ考えさせられる光景でもあります。
西風に向かっていくのがつらい~
やっとの思いで西港に着きましたが、西風で波が高く岸壁にも人がいなかったので港に近づくのはやめ、近くの商店でアイスを買ってしばしゆんたくの後、寮へ戻りました。