実家からは高速で一気に会津若松へ。
神戸を朝出ても、夕方には会津若松に着くとは便利になったものです。
ただ、4月から高速料金が改定され、割引がなくなったので結構な料金がかかりました。
この日は会津若松のビジネスホテルに泊まって、夜の街を散策とか考えていたのですが、雨降ってきて寒いし、疲れてるしで適当にご飯を済ませて早めに就寝。
翌朝、会津若松駅観光案内所にて。
「観光地図ありますか?」
「はいどうぞ、どちらに行かれる予定ですか?」
「え~っと、鶴ヶ城と飯盛山へ行こうかと……」
「お車ですか、それでしたら……」
そこの有料駐車場だけでなく、すぐ近くの無料駐車場も教えてもらう。
親切。こちらの知りたい情報がサッと出てくるのはホントにありがたい。
お金をあまり持ってなさそうに見えただけという話もあったりなかったり。
それはともかく。鶴ヶ城。
近くの無料で停められる駐車場に車を置き歩いていく。
天守閣の中はかなり見ごたえアリ。
見終わって外に出たところで吹雪いてきた。
いくら会津でも4月なのにこの雪の降り方は珍しいようで。
山を登るのに、ちょっとネタとして動く歩道にも乗ってみたけど、全長150m位に250円は高かったなぁと思える程度にはまだ若いのです。
山の上には、白虎隊のお墓があります。
白虎隊というと飯盛山で自刃した19人がクローズアップされがちですが、実は300人以上居て、亡くなられたのは戦死した約30人と、自刃した19人だけで他の隊員は生き残ったということを山の中腹にある白虎隊記念館で知ったのでした。
こんな感じで鶴ヶ城を見て街が焼けているのをお城が焼けていると思い自刃する……
自分なら十代でここまでの決意が出来ただろうかと思う。
函館では、新政府軍は護国神社の中にキチンとお墓があるけど、旧幕府軍はしばらくほったらかしにされ、見るに見かねた柳川熊吉によって「碧血碑」という慰霊碑が作られた位の扱いなのに、会津ではこれだけ手厚く葬られている。
これは、国を守ろうとして戦った者と他所者同士の戦いとの違いか。
下山途中にある「さざえ堂」。
1796年築の仏堂。
らせん状に上まで上がり、またらせん状に下がってくるまで一方通行のままで進めるちょっと珍しい構造。
小改修はしているけど基本当時のままという内部は、よく見ると羽目板に節とは違う銃弾の跡っぽい穴もあったりしてそこそこ面白いのですが、400円払ってもう一度行くかと言われれば……
会津若松は見所が多く、半日ではこの位しかまわれなかった。
街歩きも全然していないし、これはまた来ること決定です。
喜多方へ移動。
駅前は人だかりがして、何かのイベントがある感じ。
観光案内所で聞くと、「今日から運行開始のSLがもうすぐ来るんですよ。」
とか言ってるうちにSLがやって来たのでとっさに1枚。
喜多方に来たら、やっぱりラーメン。
ということで、休日開放していた市役所の駐車場から近い「坂内食堂」へ。
ここは有名店なのか、ひっきりなしにお客さんが来て、食べ終わる頃には結構な行列が。
喜多方は蔵の町と言われ、表通りは歩道もキレイになって蔵を改装したお店があったり、新しいお店も景観を損ねないように出来ているのですが、
僕としては路地裏の方に心惹かれる風景が多かったのです。
これはただのひねくれ者だからか、何なのか。
観光案内所では酒蔵巡りもおススメされ、せっかくなので一軒の酒蔵へ行ったのですが、あいにく休日のため工場見学はお休みで、雪の後で足場が悪いということで日本庭園に入ることも出来なかったのです。
この酒蔵はキャスターの唐橋ユミさんのご実家と観光案内所の人から紹介されたので、行ってみようかと思ったのです。
工場の中にご実家もあったので、もしかしたら……と思ったのですが、そううまくいくはずもなく。
車ということで試飲は出来なかったのですが、お土産に一本買いました。
かつて喜多方から北に向かった熱塩駅まで、日中線というローカル線がありました。
その終点の熱塩駅が現在日中線記念館になっているとのことで少し寄り道。
駅舎の中は当時使用されていた鉄道用品や駅名票などが並び、外にはラッセル車と旧型客車が置いています。
管理人らしき人に、「カギ掛かってないから自由に入っていいよ。」
と言われたので、中も見ていきます。
ラッセル車の中は、ほぼがらんどうというのは初めて知りました。
ダルマストーブとか置いてたけど、冬乗ると寒そう。
旧型客車の方は、保存状態も良くニス塗りの内装がいい味出てます。
この板だけの背もたれの旧型客車はかろうじて乗ったことがある世代で、小学生の頃は旧客でもモケットの背もたれが主流だった世代なので、懐かしいというよりは、これで長距離乗るのはつらいな~という感じの方が大きいのです。
この日は天童温泉泊。
泊まったところはビジネスホテルで大浴場はなかったので、近所のホテルで入浴。
やっぱ温泉はイイね。
さすが将棋の街。
電柱や歩道にも詰将棋。