バイトへ行こう2015その1 七重浜~仙台~水戸 止まったままの時間

1月6日のお昼ころ。季節外れの雨に霞む函館山を見ながらフェリーの出港待ち。
また今年も冬の間宿をお休みして、4年連続となる北大東島に行くことになりました。
1年でほぼ唯一道外に出て、旅行と帰省も兼ねて沖縄へ向かうので、どうしても前後の日程が長くなります。
ということで、今回もバイト先にたどり着くまでをダラダラと記していこうかと思います。
といっても初日は青森でフェリーを下船して仙台まで高速で直行するだけで終了。
道は盛岡の手前までシャーベット状であまり良くなかったのですが、翌日は吹雪で通行止めになったりしていたので、それよりはマシだったのかも。
仙台は今回は通りすぎるだけなので、せめてもと思い夕食は牛タン定食にしました。
利久という地元のチェーン店で食べたのですが、牛タンは柔らかく美味しかったです。
さて翌日。国道6号線が昨年9月から全線通れるようになったということで国道を通って水戸に向かいます。
仙台から亘理・山元方面へ行くのには海に近い県道10号のほうが早いのでそちらへ進むと……
復興はまだまだこれからなのだとの思いが強くなります。
道の駅南相馬で休憩。
ローカルフードっぽいモノがいろいろと売っていたので購入してみます。
アイスまんじゅうは中に入ってるこしあんのねっとり感と外を包むアイスキャンディーのシャリっと感が組み合わさってウマい。
ただ、ラスト少しでお約束のように棒からポトリと落下……w
車のフロアマットに付いたシミが悲しい。
道の駅のある原町から南に進むと廃墟が目立って多くなります。
双葉町。横道は全てバリケードで塞がれ警備の人が立って立ち入りが制限されています。
ただ交通量は案外多いです。
福島第一原発横。
原発の是非につきましては様々なご意見があろうかと思います。
東日本大震災で実際に津波の被害に遭われた旅人さんや、ご親族がこのあたりにお住いで別の土地に移住を余儀なくされている旅人さんにもお越しいただきいろいろなお話を伺いました。
そのあたりも踏まえて……今回の事故は個人的には東京電力が原子力エネルギーというものの危険度を過小評価した結果起こった人災だと思っています。
元エンジニアの端くれとして、ここまで実用化が進んでいる技術を今すぐ全部捨ててしまえとは言いたくありません。
ただ、エネルギー利用の歴史はより効率のいい方へ向かっていくことも確かなので、今の原子力より効率よく安価に安定供給できる技術が開発されれば、原子力に限らず古い技術は自然と廃れていくものだと思っています。
なので、あえて原子力エネルギーについて立場を明確にするなら「段階的縮小派」になるのでしょうか。
ウチのある七重浜から約40kmの距離で建設中の大間原発についても、大間に限らず新規の原発は国民の合意が固まっていない今は全面中止とまではいかなくとも凍結の方向で。というスタンスです。
大熊町。家1軒1軒にも頑丈なバリケードが張られて中に入れなくなっています。
富岡町に入るとバリケードは無くなり横道にも入っていけるようになりました。
国道から少し入った海の近くにあるJR富岡駅。
駅前商店街も含め震災の日のままで止まっているような空間。
駅横の元駐車場入口近くにある慰霊碑に頭を下げ少し写真を撮りました。
道の駅ならは。現在は警察署の仮庁舎になっています。
運転手時代はここで温泉につかって食堂でステーキ定食を食べるのが定番だったのですが、営業再開したらまた食べに来たい。
いつの日か復活することを願っています。
いわき市に入り、「道の駅よつくら港」でお昼。
メガ海鮮丼なんてのもあったけど、量値段共にお手ごろ感のある「大漁海鮮丼」に。
これで1000円。ウマい。
道の駅からは海沿いを進み塩屋埼灯台へ。
駐車場から階段を上った先にある資料館的な場所で200円を支払い中へ。
ここは灯台の上にも上がれるのが嬉しい。
南の方を見ると絶景が広がっています。天気もいい。
北のほうも海岸線の向こうの方までよく見えます。
すぐ近くの集落は復興作業中。
ここから少し内陸側に入って「いわき市石炭化石館」へ。
中に入るといきなり恐竜の化石の多さに圧倒されます。
ガンガン攻めてきてるなぁ(笑)。
また恐竜の骨格の精密なディテールがいちいち厨二心をくすぐる。
化石コーナーからはエレベーターで地下深く潜っていく(という演出)で炭鉱コーナーへ。
ここも人が通るとセンサーが反応して炭鉱夫が何か話したりする演出が。
どこも同じといえば同じですが、この手の施設大好きなので全く問題なし(笑)。
常磐炭鉱といえば副産物的(炭鉱的には厄介者)に温泉も出て、後の常磐ハワイアンセンターにもつながっていくので採炭作業の合間に温泉入ってるのか?と思ったら温泉が出て高温多湿になるので、採炭夫は15分毎に水風呂に入って塩舐めながらでないと体が持たないということで水風呂に入ってるところでした。
遊びでやってるんじゃないんだよ!
ここで夕方になったので、本日の宿泊地水戸へ。
水戸では、水戸在住の旅人さんとアンコウ鍋を筆頭にアンコウフルコース!を堪能。
大変美味しゅうございました。
改めてありがとうございました。

コメント

  1. 横浜の より:

    本年もよろしくお願いします。
    言いにくいことではありますが
    原発のそばには近寄らない方が良いです。
    原発に近寄れない時期に放射線を測っていた人の車なんぞは汚染激しくとんでもない値に車内が汚染されましたから。
    確か、レントゲン室の二倍以上に汚染されてました。
    御注意あれ。
    エアコンフィルターも早目に交換してください。
    (>人<;)
    私が測った時は、3年経っても神奈川でレントゲン室と同じ値になりましたので(;^_^A

  2. crossroad@七重浜 より:

    今回ここを通ったのは、運転手時代通いなれた国道6号線が現在どのようになっているのかこの目で確かめたいという気持ちがありました。
    今回の開通に伴い、国道やその周辺は徹底した除染が行われたと聞いています。
    放射能関連につきましては、個々の価値観にかなりの違いがあるのでなんとも言えませんが、僕は僕自身の価値観に従って行動しております。
    貴重なご意見をいただきありがとうございました。
    またご心配をおかけしたことをお詫びいたします。