南大東島の朝は地方気象台の観測気球打ち上げ見学から始まる。
といってもいいくらい、まるでそれが決まりのように8時半からの打ち上げを見に行きます。
この日は土曜日で本来気象台の職員さんは休みなのですが、見学者が多かったから?か2人ほど出てこられて説明をしていただきました。
南大東島観光の目玉といえば鍾乳洞の「星野洞」。
なのですが普段受付には誰もおらず、見学の時は電話で受付の人を呼び出すという手間がかかる観光施設でもあります。
(北大東も南大東も普段カギがかかっていて見たいときは人を呼ぶ施設がいくつかあります)
この日は団体さんが出てきた直後で受付に人がいたのでそのまま入洞。
なるべく自然の状態に置かれることを意識して、中は湿度が100%に保たれているので中はかなり蒸し暑いです。
これまで地上から洞窟入口までは長いスロープを登り降りしないといけなかったのですが、今年から上りは動く歩道のようなモノで行くことが出来るようになり、おじちゃんに優しい仕様になっていました(笑)。
動く歩道の取り付けは村の事業でしているようなので、ボチボチ観光にも力を入れ始めているのでしょうね。
車を返すまで少し時間があったので、昨日行けなかったもう一つの海水プールの海軍棒へ。
プールといっても太平洋の荒波がガンガン入ってくるワイルド仕様です。
これでも凪いでいるほうなので、大東の海恐るべし。
最後にとある場所で飼われている大東犬を見に行きました。
犬好きの仲間がいつまで経っても犬と戯れるのをやめないので無理やり引きはがすようにして(笑)昼食をとって、午後からは疲れたので宿で休んでいました。
いよいよ大東島から出発する時が来ました。
いつもそうですが、島にいる時は早く帰りたいと思っていたのに、いざ出る段階になると少し寂しくなります。
もう何回目かもわからないゴンドラ乗船。
乗船したら夕食は毎年お約束のインガンダルマの大東寿司。
脂がのってウマい。
おし○からの脂の垂れ流しもなく(笑)大丈夫でした。
出港後しばらくすると西の空に夕日が沈んでいきます。
南大東島西港出港から14時間後の翌朝午前7時。
2ヶ月ぶりの大都会、那覇の街が見えてきました。
久しぶりの大都会那覇は、日曜日ということもあって人であふれかえっていました。
大東島にいる時は那覇に着いたらあれを食べて、これを買って……と本島に戻る日を心待ちにしていた自分がいたのですが、いざこうして何でも手に入る環境になってみると、どこか居心地の悪さを感じるようになっていました。
那覇の街は嫌いではないけど、自分の居場所はここじゃない。
もう少しどこかへ行ってから北海道に戻りたい。
いろいろな思いを感じながら自転車をこいでいると、海のほうに巨大な船が見えました。
那覇港の客船ターミナルに行ってみると、「SUPERSTAR Aquarius」と書かれた船が停泊していました。
台湾からクルーズで来たようです。
船首部分のみずがめ座の絵がカッコいい。
ターミナルには展望デッキがあるのですが、日曜の午後というのに見物人はゼロ。
函館なら常に何十人かは船を見に来てる人がいるのに、沖縄の人は外国客船にあまり関心がないんだろうか?
ターミナルはFreeWifiが使えるので、お客さんも船員さんも一心不乱にネットしてる人が多かったのが印象に残りました。
辻の風○街を「たまたま」通りがかったら(あくまでも「たまたま」です。大事なことなので2回言いました)、何やらお祭りのようなことをしている一角がありました。
しばらく見ていると、ミルク神が登場してきたのですが、バックには風俗の案内所。
シュールな絵になってしまった。
あとで分かったのですが、この日は旧暦の1月20日。ということでそれをお祝いする、旧廿日正月(はちかしょーがち)の「ジュリ馬行列」にたまたま行き当たったようです。
翌日。
最初は20日那覇着の船で戻る予定だったので、20日前後に那覇でレンタカーや宿をフライングして予約したのですが、1本早い船で那覇に戻ってきたので、予約の変更も面倒だしその間どこかへ行くか……といろいろ考えた末、約20年ぶりの宮古島へ向かうことにしたのです……