4日目は馬公港から1日1便の船に乗って、台湾からの旅人さんにもおススメされていた七美という小さな島を目指します。
馬公港から望安を経由して七美に行く船は見た目は高速船ですが、生活航路でもあるので、前の甲板にはクレーンが備え付けられ、生活物資やバイクがどんどん積み込まれていきます。
満室だった船内も望安で半分降り、揺れると聞いていたのですが思ったほどではなく、2時間ほどで七美に到着しました。
七美は離島の離島なのですが、ファミマと7-11の2軒のコンビニがあります。台湾のコンビニは大概な山奥にもポツンとあったりするので、ドミナントという言葉とは無縁の世界に存在してるのかもしれません。
七美の島は澎湖に比べて狭いとは言っても歩いてまわるには大きな島。上陸してさてどうしようかと思っていると、レンタルバイク屋さんに声をかけられて、半ば押し付けられるように150元(500円位)でバイクを借りることになっていました。
実は若干それを狙ってた節も無きにしも非ずなので、あえて流されてたところもあったのですが……正直ここで「いや125ccのライセンスはありませんので」と言えるほど僕は語学力もありませんし聖人君子でもありません……あくまでもこの島でだけの話なので……
ということで、海沿いの道を反時計回りに走っていきます。
途中よさげなビーチがあったのでコンビニで買っておいたおにぎりで昼食。
道中、放し飼いか野生だかわかりませんが、ヤギがかなりの数でいます。
七美の見どころの一つでもある、台湾の形をした一枚岩の小台湾。あいにく満潮なのであまり台湾感はありません。
そして、七美最大の見どころでもある雙心石滬(ダブルハート)も満潮だとこの通り(´・ω・`)
島の西側にはアワビの養殖場が広がっている、いやかつては広がっていたのですが……
夢破れたのか、自然災害的なモノか今はすべてが夢の跡……
ちょっとバブルの香りもしてどこか物悲しい。
島を一周して港に戻ってくると、多くの人が集まって爆竹を鳴らしたりして賑やかになっています。
そのうち一隻の漁船がやっぱり爆竹を鳴らしながら港に入ってきて、カオスな状態に。
何が始まるかと思ったら……餅撒きだ!
乱れ飛ぶお菓子、先を争うように拾う人々……
足元に転がってきたお菓子だけでも結構な量に。
あとで何のためか聞こうと思ったけど語学力が(ry
結局あれは何だったんだろう?
港から空港は少し距離があるのでボチボチ歩いていきます。
七美はちょっと沖縄の離島にも雰囲気が似ているような。
小1時間歩いて空港へ着いたのですが……
発着表示にはまさかの「停航」の文字が。
窓口の女性は中国語しか話せず、英語を話す係員から聞いたところによると、高雄方面の雲が低いため欠航したとのこと。
電話したけど繋がらなかったとも。この路線の航空会社のネット予約だと台湾の番号しか受け付けないから、とりあえず昨年使ったSIMの番号を入れておいたのがこんなところで影響するとは……
「明日朝飛ぶかもしれないけど、それも欠航したら馬公へ船で戻るしかないね」
マ、マジすか……朝一で高雄に行けば翌日の行程は余裕があるから何とかなるけど、午後の船で馬公に戻ってたら時間もお金もかかりすぎるだろ……なおも粘っていると「翌日の朝便に振り替えてあげたから朝8時にここに来て」と。
とりあえず、七美で1泊することは決まってしまったので、宿を探さないと……港に戻るとビジターセンターがまだ開いていたので、係の人に「七美~高雄停航 今天一晩民宿」と書いて(表現が合ってるかどうかは不明)身振り手振りで宿を探してるとアピールしたところ、1件の民宿を紹介してもらい1000元(3300円)で部屋を確保することが出来ました。
この日泊まる予定だった高雄の宿に連絡してキャンセル料も支払うと伝えたのですが、飛行機の欠航ならキャンセル料は結構ですと(シャレで言ってるわけではない)。申し訳ありませんm(_ _)m
宿の父さんにバイクを使ってもいいと言われたので、もう一度小台湾へ行ってみることに。ちょうど夕方が干潮の時間だったので、台湾っぽさがより出ています。
ダブルハートもクッキリと。
ビジターセンターのお姉さんが、ダブルハートは下まで降りて見に行けると言ってたので近くでも見てみます。
2か所をまわるとちょうど夕暮れ時。
港からキレイな夕焼けが見えました。
台湾の家庭料理を家族と囲む夕食が済んだ後、宿の父さんに「卓球は出来るのか?」的なことを聞かれ、一応中学3年間は卓球部で多少は嗜むので「出来る」と言ったところ「じゃあ今から打ちに行こう」。
バイクの2ケツで着いたところは中学校。
てっきり普通にラリーをするだけかと思ったら、いつの間にか大量のピンポン玉が入った箱を持ってきて「俺が連続でサーブをするからお前が受けろ」的なことを言われ、なぜかレシーブの特訓を受ける羽目に(´・ω・`)
これも1000元の料金の中に入っているのかと思いつつ七美の夜は更けていく……