以前のブログにも書いたように、この度縁あってカブを購入しました。バイクを購入となると、どこかへツーリングに出かけたくなるのも自然な動きかと……ということで、初回のツーリング先をウニが旬を迎えている下北半島に決定して、6月13・14日の1泊でツーリングをしてきました。
まずは函館から大間へのフェリーに乗り込みます。天気はいいけど風が冷たいね……
バイクは2台だけでしたが、もう1台はハーレーのサイドカー付きだったので実質1台かな……
乗ってしまえば1時間半で大間港に到着。ホントに近いね。
下船後、先日旅人さんから聞いていた、1000円でウニ丼を出しているという大間崎近くの食堂「魚喰いの大間んぞく」へ直行。
話によると店のメニューにはなく裏メニュー的な感じになってるらしいので、店員さんに聞くと「ありますよ」ということで着丼。
ウニ丼と味噌汁のみというシンプルな構成ながら丼もそれなりの大きさで、ウニも2重くらいに重なっていて、量的にはもちろん価格的にも味的にも店名と同じく大満足!
あとで調べると毎年この時期にウニフェアを開催していて、1000円ウニ丼もウニフェアの期間限定で出しているみたいです。ウニフェアは今年は6月24日までとのこと。
せっかく来たので、本州最北端の地碑前でお約束の写真。
戦前、当時大湊まで来ていた鉄道をさらに大間へ延伸する計画があり大畑までは完成したものの、その先は戦時中の昭和18年に建設中止となったという「幻の大間鉄道」の遺構は大畑までの間にいくつか確認することが出来ますが、その中でも下風呂温泉の集落にあるアーチ橋は、メモリアルロードとして整備がされています。
ホームを模した場所に足湯があるというので期待してきたのですが……中にお湯は入っていませんでした……
関根浜にある「むつ科学技術館」へ。
この外見と色は……「原子力船むつ」だ!
大湊港を母港としていた日本初の原子力を動力とした実験船の「むつ」は、原子力を使った試験航海中に放射能漏れを起こし、
そのまま全国を彷徨った末に、新設された関根浜港に戻ってきたという数奇な運命をたどった船で、
撤去された操舵室や制御室・原子炉などが、現在ここ「むつ科学技術館」に展示されているのでした。
そして船体はディーゼル機関に改造されて、JAMSTECの海洋調査船「みらい」として、今も現役で使用されています。
放射能漏れを起こして大湊に帰れなくなって佐世保に回航されていた「むつ」の映像は、このありそうでなさそうな特徴的な色の船体と共に、おぼろげながら記憶にあります。
下北半島の道はどこか北海道を感じる。
尻屋崎に到着。寒立馬が思ったよりガッチリ体格でちょっと近寄りがたい感じ……
実際は人が近づいても全く気にせず草を食んでたり寝てたりするので、変な刺激を与えなければ大丈夫だとは思います……
来た道を戻って、恐山へ。
恐山の中にある温泉で一服。お湯が結構熱めなので足だけで。
誰もいない場所でカラカラと音を立てて回る風車を見ていると、物寂しさも5割増しになります。
この日の宿は旧田名部駅前にある「とびない旅館」さん。
パッと見は少し古びた普通の駅前旅館なのですが……
着いてすぐ食堂に通され、2時間くらいマシンガントークの洗礼を受けます(笑)。
内容は、下北はこのままでは終わるから何とかしないといけない話とか、ご家族の話など多岐にわたり、そのトークや趣味の幅広さなどから能町みね子さんや久保ミツロウさん・ヒャダインさんにも番組でしばしば紹介していただいたり、実際に来ていただいたりしているとのことです。
特にプラモデルや
モデルガンの話になると止まりません(笑)。
話について行けなくて申し訳なかったです……
元々結婚式の披露宴や宴会場として使われていた大広間は、宿主とびないさんのアトリエと化しています。
奥の大きいプラモデルの箱は、青森県立美術館の展示を譲ってもらったものとか。
実はとびないさんは、青森県立美術館のワークショップなども担当されているクリエイターでもあったのです。
この場所でも自分の作品が載っている雑誌等を見ながらお話が続く……
途中ご飯に行って、風呂に入った以外はほぼ1時近くまで話しっぱなし。今はご事情があって本来の調子ではないとのことですが、それでもこのパワー。
予約電話時(この時も10分以上一方的に話をされた)、
「ところで君、霊感とかある?」
「いや特にないですけど……」
「じゃあ子供が居ても大丈夫だよね」
という意味深な受け答えがあり案内された部屋。
2階で寝てたら先ほどの大広間から子供の声がしたというお客様がいたり、霊感のある人に見ていただいたら「この旅館には座敷童が14~5人はいますね……」と言われたりしたという話を頭に入れつつ、この日は休みます……
コメント
ディープな旅は楽しかっでしょう?
恐山は2回行かないとよくないと聞きました。
何回目かな・・・
そして、「飛内源・・郎」の宿に宿泊とは、誠に好奇心が旺盛で。今度詳しいことは、行ったときに聞きますわ。
お疲れ様でした。
恐山に行ったのは20年ぶりで多分2回か3回目ですね……とびない旅館さんは、ネットなどで話は聞いていたのですが、いろんな意味ですごい宿でした。