松前の桜と廃線から10年後の江差線跡ツーリング

江差線の木古内~江差間が廃止になって、5月11日でちょうど10年になります。

11日の当日は行く時間が取れないので、松前の桜と絡めて9日にカブで様子を見に行ってきました。

松前線の渡島知内駅跡には函館バスの出張所があって、片隅に駅名標があります。

後から調べたら千軒駅跡にも同じような駅名標があるようです。

知内の街から重内神社に向かって桜並木があります。

重内神社の展望台への道は通行止めになっていたので、今回は行かず。

松前線跡と北海道新幹線が交わる場所は、路盤が周りの土地と一体化して、ほぼわからなくなっていました。

北海道最南端の白神岬。看板以外何もないけど、素通りは出来ません。

お昼は「道の駅北前船松前」で。どれも美味しそうで悩むヤツ。

結局、普段食べる機会が少なそうなモノを食べようということで、ホッケの漬け丼にしました。

食後は松前公園へ。

八重桜は関山などが見頃でした。

桜吹雪がキレイです。

松前公園の「南殿」は全てここから分けられたという「血脈桜」を見に光善寺へ。

満開時は見事なピンクになるらしいですが、やっぱりちょっと遅かったようです。

松前駅跡。駅前の観光案内所の建物が倉庫として現存しています。案内所の左には、観光案内図か何かが掲示されていたのでしょうか。

松前の街を抜けて日本海側へ出ると、それまでと比べて明らかに景色が変わった感じがします。

木が生えてなくて遠くまで見通せる感じが道北っぽいですね。

漁船を通すために外海と漁港の間に掘られた、石崎漁港トンネルへ。

昭和50年代に北側に船の通路が作られたので、今は使われていないようです。

「道の駅上ノ国もんじゅ」で、サクラマスとかタコの足とかアスパラとかのお土産を購入して、

江差駅跡へ。駅舎とホームのあった場所には公営住宅が建っています。

道の名前はあまり変わらないのか、ナントカ停車場線みたいな道道は、今でもいろんな場所で見られますね。

ここからは江差線跡に沿って木古内に向かいます。

鉄橋は撤去にお金がかかるのか、道を跨いでいなければ割と残っていることが多いです。

昨年は鉄橋の真下まで行けましたが、新しい道の工事で近寄れなくなっていました。

踏切跡も一度通り過ぎたくらい、自然に戻っています。

道南ではここだけ?のロータリー交差点。

上ノ国駅跡。方向的には駅前広場から旧駅舎を見る感じですが、周辺を含めてまったく面影がなくなっています。

中須田駅跡。ただの広場です。もうこれ以上変わりようがないですね。

桂岡駅跡。真中の茂みあたりにホームがあって、手前から奥に線路が走っていたのですが、ここも面影はありません。数年前までは道道に「桂岡駅←」の看板もあったのですが。

宮越駅跡。踏切跡ははっきりわかって、線路跡もわかるのですが、駅舎はありません。

天の川モニュメント跡。写真の手前側も含めて整地されていました。

撮影地として有名だった天の川第1橋梁。今にも列車が来そうな感じです。

湯ノ岱駅跡。しばらくは旧駅舎がバスの待合所になっていたのですが、消防署やバスの待合所が入った複合施設に建替えられました。駅前商店の廃墟はそのまま残っています。

神明駅跡。ゆるくカーブした板張りのホームは味があったので、残ってほしかったのですが。

上ノ国町はあまり江差線に思い入れがないのか、徹底的に駅の痕跡をなくしている印象があります。

道道が江差線の下をくぐるS字カーブ付近は、かなり前から新道の工事がされています。

そのうちこのあたりの景色は、大きく変わりそうです。

スノーシェッドと奥の鉄橋もいつまで残るか。

踏切跡は前後も併せて再舗装されていたり、踏切に合わせたS字カーブも直線化されていて、意識しないとそのまま通り過ぎそうです。

木古内町に入って、吉堀駅跡。

刈払いがされたのか、今までで一番近づきやすくなっています。

中須田と桂岡の車掌車は早々に撤去されてしまったので、江差線跡で唯一残る車掌車駅舎。できればいつまでもこのままで。

ちょっと巻き気味で来たのは「木古内町郷土資料館いかりん館」が、16時で閉館だったので。松前と江差の間が思ったより遠かった…

何とか閉館30分前に滑り込みで入館。

江差線関係の展示はここが一番充実していると思います。

ここの凄さは、展示資料は一部を除いて基本的に触り放題。

そして「バックヤードも見て行く?」と言われ、普通に見せてもらえるところ。

16時に閉館?そんなの気にしなくていいよとばかりにどんどん説明が入るので、こちらが申し訳なくなります。

いかりん館は、廃校になった鶴岡小学校の校舎を、ほぼそのまま再利用しているところなどを含めて、鉄道に興味がなくてもお勧めです。入館は無料です。

渡島鶴岡駅の待合所は、今でも道南トロッコ鉄道のチケット売り場として現役です。

江差線廃止の日は、旅人さんと一緒にここに大漁旗振りに来たなぁ…

お寺の山門と境内の間に江差線が走っていたことで有名だった禅燈寺へ。

このあたりはトロッコ鉄道が走っているので、レールも光っています。

ただ、多分プライバシーの観点から、走っているトロッコの撮影は禁止との注意書きがされています。

この写真を撮る30秒くらい前に新幹線が通って行った…間に合わなかった。

道道5号線と津軽海峡線の交わる踏切のあたりが、旧江差線の分岐点でした。数年前に江差線のあった場所に遮断機が移設されました。

これまで、ほぼ毎年この時期に江差線跡を見てきましたが、特に駅のあった場所などはこれ以上あまり変わりようがないような気もするので、廃止から10年経った今回で一区切りにしようかと考えています。

「道の駅みそぎの郷きこない」内のパン屋さん「コッペん道土」を覗いてみると、もう売り切れてると思ってた塩パンがまだ残ってた!閉店30分前で、まだ30個くらい残ってると言われたので、10個購入。

塩パンの上に「切れてるチーズ チェダー」をのせて、30秒くらいチンすると美味しさ倍増笑

サラキ岬のチューリップは終わりかけでしたが、まだ見られました。

ざっくり200kmくらいのつもりでいたら、261km走ってました。そら時間もなくなるわ…