墾丁~高雄間を走るバス「墾丁快線」を途中の枋寮で降り、すぐ近くの駅まで歩きホームに上がるとそこには……
昭和の時代に戻ったかのような光景が。
枋寮発台東行の普快3671列車とその折り返しの普快3672列車は台湾の定期列車で唯一残った旧型客車で、この車両は日本製とのこと。
車内はボックスシートでなく転換クロスシートですが、色合いからして今の列車とはどこか違い、久しぶりの懐かしい感じがします。自分が小学生だった1970年代後半には自分がいた関西でも福知山線・山陰本線・紀勢本線や北陸本線に旧型客車が普通に見られたのですが、ちょっとその頃に戻ったような感も。
3両で10数人位の終始ガラガラ状態で終点の台東まで約2時間半、当時を懐かしみつつ過ごすことが出来ました。
ダイヤ改正のたびに本数が減っていく旧型客車の運用。先月あったダイヤ改正でもしかすると……と一瞬思ったりもしたのですが、今回は生き残りました。
正直いつなくなってもおかしくないので、乗るなら今のうちかも……
台東に着いたら早速花蓮までの普悠瑪号のチケットを引換えます。
普悠瑪号は人気があってすぐ売り切れると聞いていたので、この列車だけは旅の前にネットで予約しました。実際、旅の途中で普悠瑪号に乗りたい場面が2回ほどあったのですが、どちらもチケットは取れませんでした(´・ω・`)
普悠瑪号と太魯閣号は無座(立席)制度がないので、空席がなければ乗ることも出来ないのです。
台鉄のHPには日本語の予約ページもあって、操作によっては取りたくない列車の予約が勝手に取れてしまったりとちょっと戸惑う場面もあったのですが、意外に簡単に取れました。間違えて予約をしても、支払い手続きをしないとすぐ流れるので大丈夫です。
ここでは2時間の接続待ちがあったので、今のところこの旅で唯一のタクシー移動で旧台東駅へ。
以前使われていた台東駅周辺は、バスターミナルや芸術村になっています。
台湾の旧駅や、駅隣の以前台鉄の設備として使われていた場所が芸術村になってるパターンはよく見かけます。
今日だと枋寮の駅横にも鉄道芸術村がありました。
列車の時間まであと1時間くらいになったのでそろそろ帰る準備を……と思ってたところに、経火車站と書かれたバスが目の前に。運転手さんは日本語が少しできたので駅まで行くことを確認して乗り込み、無事到着しました。
行きのタクシー料金は245元≒900円。新旧の台東駅は約6km離れてるので日本の感覚だと十分安いのですが、同じ区間をバスで行くと23元≒85円と10倍くらい違うので、やっぱりなるべく公共機関で動きたかったけど今回ばかりは仕方ないかも(´・ω・`)
そして普悠瑪号に無事乗車。
なぜか断続的に続いたプルプルした細かい振動は気になったけどまずまず快適な列車でした。
どこの駅の出口にも車票蓋證明章というスタンプを押すコーナーがあって、これを自分で押すとそのまま改札を出ることが出来て切符が手に入る超便利なシステムがあります。
日本でもしてくれないかなぁ(チラッ
この日は宿で何軒かおススメの店をピックアップしてもらった中の1つ、宿近くの牛肉麺の店で夕食。肉トロトロでウマかった。
この店のように注文を自分で書いて渡す店だとちょっとハードルが下がります(笑)。