今年もまた、北大東島で仕事をするために日本縦断の旅に出ました。
11月20日に七重浜を出発して、12月13日に北大東島に到着したので、24日間の長旅になりました。
苫小牧発21時15分のシルバーフェリーに乗る予定でしたが、家の水抜きなどの都合で朝9時頃に出発。洞爺湖まで一気に来て、バスターミナル2階にある「北海道洞爺湖サミット記念館」を見学。
この短冊本人が書いたの?ダルビッシュとかもあったけど。
金比羅山ろくの災害遺構群を散策しようかと思ったら、散策路は冬季閉鎖になってました。なかなかシーズン中の北海道はまわれないので、割とこういうことはあります。
地球岬にも寄り道して、
北海道最後の夕食は苫小牧の「みよしの」で、期間限定の「ぎょれんホタテみよしのセット」。
シルバーフェリーに乗船して早速案内所で御船印を入手。昔懐かしい特大のシルバーフェリーステッカーが500円だったので、思わず衝動買い。一昔前は、このステッカーをトラックの工具箱に貼るのが流行ってました。
いよいよ出港です。北海道に戻ってくるのはいつになるのか…
八戸港に朝4時45分に到着して、5時10分頃下船、陸奥湊駅前市場に直行しました。
目的はこの「みなと食堂」。5時20分頃に着いて、店先にある名簿に名前を記入します。直行した甲斐があって、ポールポジションを取れました。3台分しかないお店の駐車場も無事確保しましたが、5時40分には全部埋まっていました。
開店時は6組くらいが順番に呼ばれて店内へ。今回はヒラメの漬けとエンガワのハーフ&ハーフ丼にしました。これで1450円は何かお得な気分になります。
ここからは何日かかけて、東日本大震災の遺構や伝承施設をたどる道「3.11伝承ロード」を南下していきます。
蕪島の神社は参拝時間外で中には入れませんでしたが、上空はすごい数のウミネコがいました。
海沿いの県道を走って小舟渡海岸へ。
ここは跨いで渡れるような小川が青森と岩手の県境になっていて、縣堺石が置かれています。
逆光で見えにくいのですが、海上の岩にも「堺」と彫られた県境石があるのは珍しいと思います。
久慈の水族館「もぐらんぴあ」へ。
久慈の国家石油備蓄基地の一画にあって、施設も基地の作業坑を利用しているので、まずは石油基地についての解説などを見てから水族館に入るようになっています。
海のすぐそばにあるので、ここも2011年の東日本大震災で被害を受けたのですが、2016年に復活しています。
飼われていた生き物は行方不明になったのか、海にさらわれたかはわかりませんが、何匹かは震災を生き抜いて引き続き飼われています。
トンネル水槽に入ると、
震災にも耐えたうちの一匹、アオウミガメの「かめきち」がいました。コバンザメにくっつかれていて泳いでいるところを見ると、おもわずニッコリしてしまいます。
地層マニア歓喜。
小袖海岸にはこんな碑が。ちょっと懐かしい。
小袖海女センターには「あまちゃん」で使われた小道具の展示がありました。
平成25年の放送って、もう10年も前だったんですね。
明戸海岸防潮堤の跡。後ろには震災後に作り直された道路兼用の防潮堤が見えます。
田野畑村にある平井賀水門。これは震災前からある施設で、三陸鉄道カラーになっているのが面白いですね。
旧島越駅前広場は公園になっています。津波高表示塔は高さ17.9m。
島越駅で唯一残った駅の階段。隣には隅っこが破壊されながらも残った宮沢賢治の歌碑もあります。奥の高台には今の島越駅が見えます。ここも三陸鉄道の線路が防潮堤も兼ねていました。
「道の駅たろう」に車を停めて、ガイドさんに田老の街や新旧の防潮堤を案内していただきました。
田老には小学校と中学校があって、微妙な標高の違いで中学校は被害があったけど小学校は無事だった、常運寺というお寺の門前まで津波が来たなどのお話を伺いながら各所をまわりました。
手前が震災前の防潮堤、奥が新しい防潮堤。
田老は昔から何度も津波の被害があって、高さ10mの防潮堤があるから大丈夫だろうと思われていた常識を、東日本大震災が破壊していきました。3つある津波高の一番上が東日本大震災で、高さは17.3mでした。
ガイドの最後は、3階部分まで津波につかりましたが、建物自体が頑丈だったためにシンボル的に保存されている「たろう観光ホテル」の内部を見学します。
4階から上は被害がなかったので、当時の状態のまま保存されている客室で、震災時この部屋から撮影された津波の映像を見て、
1階のフロントやお土産屋さんがあったスペースを見学します。
ホテルの中は「学ぶ防災」のガイドさんの同行がないと入れないので、貴重な体験をしました。ガイド料金は大体1時間で4,000円でした。
学ぶ防災ガイド https://kankou385.jp/special_kiji/4642/
田老からはちょっと戻って山のほうに入り、旧岩泉駅跡へ。
国鉄バスの運賃表が残っています。
ホームも基本的に当時のままでした。
この日は「ふれあいらんど岩泉」の中にある「ブルートレイン日本海」に宿泊。
国鉄の香りが強めの車内。ブルートレインの宿は何ヶ所かありますが、開放A寝台はここだけらしいです。
この日の宿泊は一人だけだったので、この車両を独占状態。
下段はちょっと凹凸があるので、上段で寝ました。
飲食は別棟の休憩室で。電子レンジとお湯と共用の冷蔵庫がありました。シャワーは別棟で浴びることが出来て、トイレ・洗面は車内のを使えて、爆速WiFiも使えて1泊3,600円は安いと思いました。