2018ロシアの旅10日目 シュエレツコエ付近~ムルマンスク 人生初オーロラ

起きると9時25分。オレネゴルスクという駅に停まっていました。
コンパートメントに他の人もいるので目覚ましはかけずに寝たのですが、だいぶぐっすり寝てしまったようです。
やっぱり疲れがたまってるんだろうなぁ。
50近くになると20代の時の様な無理が効かなくなっているのがわかります。
ムルマンスクではあまり無理をしないようにしよう。
定刻の11時44分、世界最北の駅ムルマンスクに到着しました。26時間も乗ってたとは思えないくらいあっという間でした。
サンクトペテルブルグ~ムルマンスク間の料金は、2等寝台下段で5,098RUB(約8,700円)でした。
早速宿に荷物を置きに行きます。昼過ぎに行ったにもかかわらず親切に対応してもらい、本来14時チェックインですが
「30分で部屋の準備するけど待てる?」
と聞かれたので
「今からレーニン号を見に行ってくる」
と言うと、宿からレーニン号へ行く近道を教えてもらいました。

踏切ではちょうど貨車の入れ替えをしているところでした。先が見えないんけどどれだけ長いのか……
こんなところ通って怒られない?大丈夫?と思いつつ
「レーニン号」前に到着。
着くとちょうど13時前で、入口のおっちゃんに「行っていいよ」と言われたので、船内のチケットカウンターに行ったら「今は入れない」と追い出されました。
英語で何かいろいろ言われたけど「Two o’clock」と言ってることはなんとかわかりました。
入口の掲示板や、一緒に追い出された英語がわかるロシアの兄ちゃんと情報を合わせると、どうやら一般の人が見学出来るのは12時・14時・16時からのガイド付きツアーだけらしいです。
ということで14時まで周辺をプラプラ。さっきの長編成貨車の積荷は石炭なのか……しかもここだけで何編成あるのか……
ムルマンスク駅構内には昔の蒸気機関車が保存されていました。
14時近くなったので、再度「レーニン号」へ。今度は入れました。入ったところの会議室的な場所でレクチャーを受けますが、オールロシア語なので当然わかりません(笑)。
レーニンの名前は、言うまでもなく共産党指導者のレーニンから名付けられています。
操舵室や
エンジンルーム、
そして、原子炉操作室。
レーニン号は、世界初の原子力砕氷船として活躍した船です。
この船は一度原子炉事故を起こしましたが、その原子炉は北極海に投棄処分され(マジですか……)、2基目の原子炉は特に大事故も起こさず任期を全うして、現在は母港のムルマンスクに係留保存されているのです。
「レーニン号」から出ると吹雪になっていました。
ムルマンスクは人口が30万人位いる北極圏最大の街なので一通りのお店はあって、マクドナルドもあります。
ムルマンスク駅前のショッピングセンター内にあるマクドナルドが世界最北のマクドナルドとして店内にプレートが掲げられています。
ここで昼兼夕食にしようかと思ったのですが、平日の16時頃なのにものすごく混んでてこの写真を撮っただけで外に出ました。
大通りのレニナ通りでは多分クリスマスに向けてのイルミネーションも始まっていました。
トロリーバスが普通に走っているのが新鮮な眺め。
結局夕食は夜行列車用に買っておいたラーメンと、近所のスーパーの総菜にしました。
鶏ムネ肉にバターが埋め込まれていて、切ると溶けたバターが流れ出てくるキエフ風カツ。こんなん絶対ウマいでしょ。
野菜サラダも美味しく、ムルマンスクでの夕食は正直これで十分かも。ただラーメンが……このビジュアルで激辛スープやとは思わんかった……
夕食を食べてまったりしていると、宿に自分あての電話が入りました。
オーロラツアー会社からの電話で、
「今日ツアーを実施することになったので、予定がなければ2時間くらい後に迎えに行くがいいか」
特に予定もないのでOKして待つことに。
宿の上空は曇っていますが出るというからにはイケるとの確信があってのことでしょうし、オーロラは自然現象なので今日より明日がいいとの保証もないので、ここは流されるままに従うことにします。
20時30分頃迎えのミニバスが来て、ほかの宿でもピックアップして、中国人女子4名ロシア人男子2名と自分の計7名で出発。
市街地から川を対岸に渡り、小1時間走った場所からオーロラを見ることに。
気温は-3~-4℃くらい。風がないので思ったほどは寒くはありません。
北極圏という字面からすると意外かもしれませんが、ここは海から近いので気温が下がりにくいのかもしれません。
しばらく待っていると……オーロラが出ました。
人生で初めて見るオーロラは、思ったより淡く儚いモノでした。
決して派手ではありませんが、どこか引き寄せられるものがありました。
0時半頃、オーロラは西の空へ消えていきツアーも終了。
宿にもオーロラツアーのパンフレットが置いてありましたが、自分はこちらのツアーを申し込みました。

ノルドツアーズ

ツアー自体は英語が出来たほうがより楽しめると思いますが、ノルドツアーズには日本人スタッフがいるので、出発までのメールや電話でのやり取りが日本語で出来るのがいいかも。
人数によって料金が変わり、自分の時は7名だったので7,000RUB(約12,000円)となりました。